・公務員試験ってなに?
・保健師の公務員試験の受験科目が知りたい。
・具体的な対策方法が知りたい。
こういった悩みに、お応えする記事を用意しました。
公務員という職には、さまざまな職種があり、その中でも保健師という職はかなり珍しく情報が全然出回っていませんよね。
そこで、2021年と2023年の保健師公務員試験を受験し、受験したすべての自治体で合格することができた僕が、実体験を踏まえて保健師公務員試験の対策方法を紹介します!
ぜひ、最後までご覧ください!
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また、保健師専門試験の超具体的な出題内容をまとめた記事もあります!
令和4年度に出題された類似問題も多数掲載しており「保健師専門試験ってどこをどう勉強したらいいの?」と悩んでいる方には、必ず参考になる内容となっています。気になる方は是非ご覧ください!
保健師の公務員試験とは?
保健師の公務員試験は、いわゆる行政保健師になるための採用試験です。
行政保健師とは、市役所や保健センター、保健所で働く保健師のことですね。
ここでは、保健師公務員試験の区分や受験資格、受験科目などの大まかな概要についてお話します。
試験区分
試験区分には、地方上級、地方中級、地方初級の3つがあります。
地方上級:求められる学力は大卒程度
地方中級:求められる学力は短大卒程度
地方初級:求められる学力は高卒程度
保健師の場合、求められるのは地方上級の大卒程度が多いです。
そのため、公務員試験対策として勉強するのであれば、地方上級の勉強をすることをおすすめします。
※自治体によっては、SPI試験といって企業などで行う適正試験のみで入れる自治体などもあるので、受験したい自治体のホームページで確認してみてください。
受験資格
続いて、受験資格を確認していきます。
- 資格:保健師免許を持っている、もしくは持つ可能性がある人(今年度、国家試験を受ける人)
- 年齢制限:30歳前後までが一般的
- 国籍:国籍は問わないことが多い
試験日程
試験の日程は、大まかに以下の3つに分かれています。
- A日程:6月下旬あたり
- B日程:7月下旬あたり
- C日程:9月下旬あたり
基本的に、中核市や政令指定都市などの大きな自治体はA日程が多く、受験日もかぶっていることが多いです。
しかし、地方の自治体だと、B日程、C日程と様々であるため併願が可能。
各自治体のホームページをみつつ、早めに受験日程を確認し、スケジュールに落とし込んでおきましょう。
試験の流れ
一般的には、【一般教養試験】→【専門試験】→【論文試験】→【面接試験】の流れになります。
パターン1:教養試験、専門試験、論文試験を同じ日、面接試験は別日
パターン2:教養試験、専門試験は同じ日、論文試験と面接試験は別日
自治体によって異なるため、確認しておきましょう!
保健師公務員試験の受験科目について解説!
保健師公務員試験の受験科目は、大きく以下の4つに分かれています。
- 一般教養試験
- 専門試験
- 論文試験
- 面接試験
保健師公務員試験の地方上級を想定してそれぞれ解説していきます!
教養試験
分野 | 科目 | |
---|---|---|
一般知能 | 数的処理 | ●数的推理 ●判断推理 ●資料解釈 |
文章理解 | ●現代文 ●英文 ●古文 | |
一般知識 | 社会科学 | ●法律 ●政治 ●経済 ●社会 |
自然科学 | ●生物 ●化学 ●物理 ●地学 ●数学 | |
人文科学 | ●日本史 ●世界史 ●地理 ●文学・芸術 |
教養試験は5科目20分野以上にのぼる勉強が必要になります。(すべて5肢択1、5肢択2)
この中でも特に、数的処理、文章理解、社会科学この3科目は出題数が多く重要な科目になります。
数的処理・文章理解のおすすめ参考書と勉強方法はこちら↓
一部の自治体では、自然科学が科目に入ってなかったり、人文科学がなかったりすることもあるため、受験科目の詳細は確認しておきましょう。
専門試験
保健師公務員試験の専門試験については、下記の内容が出題されます。
出題内容:公衆衛生看護学、疫学、保健統計学、保健医療福祉行政論(4肢択1、5肢択2)
※特別区などの一部自治体は記述式
基本的に、看護学校や保健師学校で学習する範囲の問題が出題されます。
国家試験と同じような形式で出題されるため、問題形式には慣れていると思います。
また、記述式の試験形式である自治体もあるため、自治体のホームページで確認するようにしてください!
論文試験
論文試験の概要は以下のとおりです。
- テーマ:社会問題、健康問題、自然災害などを保健師の視点からどのように捉え解決していくか
- 文字数:800~1200字程度
- 制限時間:60~90分程度
※出題テーマも自治体によって様々です。ホームページに過去問などが載っていることが多いため確認しておきましょう。
ポイントは、与えられたテーマに対して保健師という目線でどのようにアプローチしていくか
ここが重要になります。
保健師としての基礎知識はもちろん、概念や保健師だからこそできることを自分の言葉で書き表せる必要があるため十分な対策が必要です。
面接試験
形態:個人面接、集団面接、集団討論、プレゼンテーション
内容:一般的な就職試験の面接で聞かれる内容が多い。(以下、例)
- なぜこの自治体を志望したのか?
- 自分の長所、短所
- 大学時代に頑張ってきたこと
- あなたを家電に例えると?
- お弁当のおかずに例えると? など
近年の公務員試験は、面接試験の比重が高まりつつあります。
論文試験や面接試験は、一人で対策することが難しい科目です。
おすすめの対策方法などを紹介していますので、そちらの記事を参考にしてみてください!
公務員試験における面接の重要性と頻出質問について↓
独学の面接試験対策 おすすめ方法について↓
具体的な対策方法を紹介!(おすすめ参考書も)
大前提、看護学生は3年生で約半年間の病院実習、4年生では総合実習、保健師実習、卒論などがありなかなかまとまった時間を取ることが難しいです。
そのため、公務員試験に合格するためには、効率よく隙間時間などを活用して勉強を進めていく必要があります。
そこでおすすめなのが、オンライン予備校です。
オンライン予備校は、動画講義などをみながら自ら学習していくスタイルなので、好きな時間に、好きな場所で学習が可能です。
- 実習中のインターバル
- 講義と講義の空きコマ
- アルバイトの休憩時間
など、時間のない看護学生でも十分な対策を行うことができます。
下記の記事で、低価格かつ大学生でも継続できる、おすすめの予備校を紹介しているので、ぜひご覧ください!
とはいっても、独学で挑戦したい!という方もいらっしゃると思うので、以下では、独学で公務員試験を乗り切る方法をお伝えします。
どのような問題が出るのか知る
いきなり数的推理、文章理解などの区分別の勉強から入るのではなく、どのようなレベル感の問題が出るのか、全体像を知ることが大切です。
そのために、やるべき問題集はこちら
この問題集を使って、まずは全体のレベル感を知りましょう。
そして、どこが自分の弱点なのかを理解して各分野の問題集に取り掛かることをおすすめします。
看護学生は、本当に時間がないので効率良く勉強を進めるためには必須の過程です!
数的処理
ここは、苦手な方が多く科目だと思います。
しかし、数的推理、判断推理を制する者は公務員試験を制すると言われるほど公務員試験においては重要な分野です。
問題の内容としては、中学生から高校1年生の知識で解けるレベルではありますが非常にややこしい!
とにかく、問題になれて問題数をこなしていく事が重要です。
そのために、僕がやった問題集はこちら↓
畑中敦子先生のザ・ベストシリーズです。
この問題集の良さは、問題量も比較的多くさらに解説が非常に分かりやすい点です。
僕自身、数学が苦手だったので解説が充実している問題集を選びました。
とにかく、この問題集を何周もやる!これだけで十分力はつきます。
数的推理・判断推理で得点を伸ばしたい方はこちらも見てみてください!↓
文章理解
文章理解は得点のとりどころだと個人的には思います。
理想は全問正解です。
問題のレベル感としては、共通テストやセンター試験よりも簡単な長文読解というイメージです。
ただ、英文読解は忘れているところがあると思うので、1日1題は必ずと解くようにしましょう。
僕がやった問題集はこちら↓
スーパー過去問シリーズは公務員試験問題集の鉄板です。
良い点は、問題数が多い。とにかく問題を解きたいという方にはおすすめです。
僕個人的には、長文読解ならどのような問題集でも良いと思うので、高校時代に使っていた問題集でも代用可能です!
文章理解(現代文)についてもっと詳しく知りたい方はこちら↓
文章理解(英語長文)についての詳しい対策方法はこちら↓
自然科学
自治体によっては、試験科目に入らないこともあるので要チェックです。
自然科学の出題範囲は
- 数学
- 生物
- 化学
- 物理
- 地学
の5科目です。
問題のレベルとしては、共通テストやセンター試験の基礎問題レベル!
しっかりと対策すれば、十分点数を取ることができます。
僕がやった問題集はこちら↓
僕は、高校時代、物理以外を選択していたので、生物、化学は比較的簡単に解くことができました。
ある程度、知識があったため、問題数を解くことを重視し、スーパー過去問シリーズを選択しました。
社会科学
社会科学は、政治・経済、現代社会(高校レベル)です。
僕は、高校時代、一応理系(なんちゃて理系)だったので、ここの知識は皆無でした。
しかも、公務員になるための試験なので意外とこの分野の出題が多いんです。
なので、基礎から徹底的に勉強しました。
【僕がやった問題集はこれ】
経済学編
政治編
総集編
人文科学
人文科学は、歴史、地理(高校レベル)です。
僕は、ここの分野の知識はなかったですし、一から勉強する時間もなかったため完全に捨てた分野になります。
正直、過去問を見ても、毎年1~2問ほどしか出題されていない分野なので、高校時代に勉強していなくてわからないのなら捨てるのは全然ありだと思います。
ですので、おすすめできる問題集は特になし!です。(笑)
時事問題
自治体によっては、時事問題が出題されることもあります。
僕は4つの自治体を受けて3つ出題されました。
時事問題は、その年で社会で何が起きたかが問われるのでニュースや新聞に目を通しておくことが一番対策になりますが、今の若者でニュースや新聞を読んでいる人は少ないですよね。
なので、問題集を解くことお勧めします。
(隙間時間で読んでいく方法が良いと思います。)
僕がやった問題集
青色の方は、どちらかというと文章中心の参考書で、黄色の方は問題演習中心の問題集となっています。
専門試験
専門試験の勉強方法は、国家試験の勉強をすること!これにつきます。
出題内容も、公衆衛生看護学、疫学、保健統計学、保健医療福祉行政論と保健師国家試験の出題範囲と被っています。
なので、保健師国家試験の問題集を解くことが一番の近道です。
(出題形式も同じです!)
【僕がやった問題集はこれ】
保健師の専門試験について、より詳細な対策方法が知りたい方はこちら↓
まとめ
本日は、保健師の公務員試験対策についてお話しました。
・公務員試験には、教養試験、専門試験、論文試験、面接試験がある。
・教養試験は、数的処理、文章理解、自然科学、社会科学、人文科学がある。
・専門試験は、保健師国家試験の勉強法でOK
公務員試験の対策は、とにかくやってみることが大切です。問題集を買ってみて、とにかく解いてみる。そこからわかることややるべきことが見えてきます。
論文試験や面接試験はまた後日解説します!
何か質問があれば是非、気軽に聞いてください!
本日も最後までご覧くださりありがとうございました。
コメント
参考書の写真が見えず、リンクも確認できなかったため、誰でも確認できるよう、再度投稿をお願いしたいです。
再投稿いたしました!ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。今後とも、何か気づきがあればご助言いただけると幸いです!