【保健師の就職先】市町村保健センターと保健所の違いを教えて!

保健師の働き方

皆さん、こんにちは。

ぽんきちです。

本日は、市町村保健センターと保健所の違いを解説していきたいと思います。

看護学生
看護学生

「市町村保健センター」と「保健所」の違いってなに?

本記事はこんな方におすすめ

・就職先で「市町村保健センター」か「保健所」で悩んでいる

・「市町村保健センター」と「保健所」の違いがわからない

・業務内容の違いが知りたい

内容は以下の通りです。

主な保健師の就職先

まずは、保健師の就職先をざっくりとお話します。

保健師としての就職先は主に以下の5つに分類されます。

・市町村保健センター

・保健所

・企業

・病院

・学校

そして、一番多い就職先が市町村保健センター(54.8%)、次に多いのが保健所(15.3%)となっています。

参照:令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況|厚生労働省

上記からもわかるように、保健師として働いている約7割の方たちは、市町村保健センターか保健所で働いていることになります。

では、市町村保健センターと保健所では何が違い、どのような特徴があるのでしょうか?

市町村保健センターとは

市町村保健センターとは、

住民に対し、健康相談、保健指導及び健康診査その他地域保健に関し必要な事業を行うことを目的とする施設

地域保健法 第18条| e-Gov法令検索

と定められています。

簡単に言うと、地域住民に対して、母子保健や成人・老人保健などライフステージに沿った保健サービスを提供する施設の事です。

みなさんが、イメージしている保健師像の多くはこの市町村保健センターで働く保健師なのではないでしょうか?

設置場所としては、各市町村となっており

名前の通り、〇〇市の採用試験を受けて、公務員として働いている保健師のことです。

市町村保健センターで働く保健師の業務内容

市町村保健センターで働く保健師の業務内容を見ていきましょう。

・母子保健事業

母子手帳の発行や子育て教室、乳幼児健診、離乳食教室など母子に関連する事業を行う

・成人保健事業

生活習慣病の予防から健康診断、がん検診、乳がん検診などを実施し、働き世代の健康の維持・増進を目指す事業を行う

・老人保健事業

高齢者を対象に、家庭訪問や栄養指導や運動習慣の確立を支援し生活習慣病、フレイルなどの予防を行い健康寿命を伸ばすための事業を行う。

ざっくりとこのような感じです。

その他にも栄養関係の事業や、歯科保健の事業など地域住民のニーズに沿った様々な事業があります。

そのため、市町村保健センターには、保健師をはじめ、医師、看護師、管理栄養士、歯科衛生士、臨床心理士、理学療法士、社会福祉士など様々な職が集まっています。

※在中している職は、市町村保健センターによって様々です。委託している職などもあります。

看護学生
看護学生

なるほど!

市町村保健センターは地域住民の健康づくりの窓口になって地域住民のニーズやライフスタイルに沿った業務を行う場所ってことなんだね。

保健所とは

保健所とは、主に疾病の予防、衛生の向上など、地域住民の健康の保持増進に関する業務を行っています。

大まかに説明すると、市町村保健センターは地域住民の健康づくりをメインに業務を展開していたのに対して、保健所は公衆衛生に沿った業務を行う場所になります。

設置場所は、各都道府県、政令指定都市、中核市、東京都などにある特別区などです。

みなさんには、あまりなじみがないかもしれませんが、保健所の保健師になるには、都道府県の採用試験を受ける必要があります。

※政令指定都市や中核市、特別区などは例外

いわゆる県の保健師と言われているものですね。

保健所で働く保健師の業務内容

保健所で働く保健師の業務内容を見ていきましょう。

地域保健法第6条 | e-Gov法令検索

地域保健法では上記のような役割が保健所には与えられています。

大まかに説明すると以下のような業務があります。

・統計の作成

人口動態や各事業の進捗、結果、健康状態などの統計を作成し管理する業務

・感染症関係事業

新型コロナウイルス感染症や感染症法に規定されている一類から五類感染症の対応、新興感染症や再興感染症など感染症関係の事業

・精神保健事業

精神障害者の社会復帰の促進、精神疾患の予防や治療、社会経済活動への参加の促進など精神疾患患者への支援を行う事業

・難病支援事業

難病患者への治療の支援、患者、家族からの個別相談、社会復帰への支援など難病患者、その家族への支援を行う事業

その他にも、食品衛生(食中毒関係など)関係や空き家、ごみ屋敷などの生活衛生関係など幅広い業務があります。

市町村保健センターと大きく異なる点は、市町村保健センターはあくまで地域住民中心の業務であるのに対して、

保健所は、より専門的な公衆衛生を中心にした業務が多いことです。

そのため、保健所の保健師は地域住民と接する機会は少なくなります。

看護学生
看護学生

ん~

保健所は公衆衛生を中心に、より専門的な業務を行う場所ってことかぁ

なんだか、難しそうであまり魅力を感じないなあ

このように感じる方は少なくないと思います。

実際、保健所は難しそうとか、地域の人と関われなさそう等の声をよく聞きます。

しかし、働く自治体次第ではとても魅力的な働き方ができる場所もあるのでぜひ調べてみてください。

さいごに

本日のまとめです

・市町村保健センターとは、地域住民のニーズやライフスタイルに沿った業務を行う

・保健所は公衆衛生を中心により専門的な分野の業務を行う

保健師として働くうえで、働く場所はとても大切です。

自分に合った職場をぜひ探してみてください!

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