公務員試験科目が多すぎて何から手をつけていいかわからない。
本日は、そう言った悩みを解決する記事を用意しました!
公務員試験の出題数は細かく分けると20科目ほど。
そのため、闇雲に全てを勉強していては時間がいくらあっても足りません。
よって、公務員試験突破の鍵は勉強の優先順位をつけること
ここが重要です!
【本記事を読むことで】
- 優先順位のつけ方がわかる
- 勉強すべき科目がわかる
- 効率よく勉強する方法が理解できる
僕自身、この方法で4つの自治体を受験し、全てに合格することができました!
最後まで読んで、公務員試験における最重要科目を理解しましょう!
優先順位の必要性【公務員試験は効率が命!】
そもそも、優先順位をつける必要ってあるの?
公務員試験の勉強をするにあたって、優先順位をつけることは必須です!
なぜなら、受験科目が多く効率的に勉強を進めないと時間が足りないから!
まずは、公務員試験における出題科目を見ていきましょう。
出題分野 | 出題科目 |
---|---|
数的処理 | 数的推理 |
判断推理 | |
資料解釈 | |
文章理解 | 現代文 |
英文 | |
古文 | |
社会科学 | 政治 |
憲法 | |
経済 | |
社会(時事を含む) | |
人文科学 | 世界史 |
日本史 | |
地理 | |
思想 | |
文学・芸術 | |
自然科学 | 数学 |
物理 | |
化学 | |
生物 | |
地学 |
このように、公務員試験(一般教養)は5分野20科目から出題されます。専門試験を加えると30科目になることも。
この20〜30科目を満遍なくすべて勉強しようとすると時間がいくらあっても足りません。
そのため、勉強の優先順位をつけ、効率よく勉強することが重要になります!
優先順位の付け方【3つのポイントを意識】
科目を絞って勉強する重要性は理解できたけど、優先順位の付け方ってあるの?
優先順位の付け方は以下の3ステップで完了します!
- 受けたい自治体の試験概要をチェック
- 出題数の多い問題を把握する
- 自分の得意、不得意は一旦置いておく
受けたい自治体の試験概要をチェック
まずは、希望している自治体の試験概要をチェックします。
自治体によっては、上記の表で説明した試験科目の中で対象ではない科目があります。
例えば、横浜市では、出題科目が「数的処理」「文章理解」「社会科学」の3科目のみで人文科学と自然科学の出題がなかったりします。
※令和6年度の試験から、横浜市は一部職種で教養試験・論文試験が廃止となっています。詳しくは、横浜市採用ページをご覧ください!
出題されない科目を勉強するほど無駄なことはありません!
受験する自治体のホームページから試験概要を確認し、試験科目を必ずチェックしてください!
出題数の多い科目を把握する
続いて、出題数の多い科目を把握します。
ここがかなり重要で、公務員試験には合格ラインがある程度決まっています。
公務員試験は40問の出題があり、約6割(24点以上)取れれば合格ラインに乗ると言われています。
さらに分野ごとに出題される問題数も決まっているので、出題数の多い科目を優先的に勉強することがとても大切になるんです!
合格ラインを突破する方法は「公務員試験で合格ラインを突破する方法」に詳しく書いているのでご覧ください!
とにかく、出題数の把握が大切!
ここは、覚えておくようにしましょう!
自分の得意・不得意は一旦置いておく
出題数の把握が終われば、あとは出題数の多い科目順に勉強を進めていくだけでOKです。
自分の得意な科目・不得意な科目で優先順位をつけても良い?
こういった質問をよくいただきます。
結論、おすすめはしません。
なぜなら、上記でも述べたように、公務員試験の合格には6割の点数が必要です。
そのためには、自分の得意・不得意ではなく出題数で重要度を分けるべき!
もちろん「得意な科目は勉強時間の配分を抑えて、不得意な科目の勉強時間にあてる」
この考え方は素晴らしいですが、あくまで軸は出題数に置いて優先順位を決めてみてください!
優先順位の高い科目とは?【この3科目です!】
具体的に、どの科目を優先的に勉強したらいいの?
結論、下記の3科目を優先的に勉強しましょう!
- 数的処理
- 文章理解
- 社会科学
なぜこの3科目なのかというと、出題数が多い上位3科目だからです。
公務員試験における科目ごとの出題数は以下の通り!
分野 | 国家一般職 | 地方上級 | 市役所 |
---|---|---|---|
数的処理 | 14問 | 16問 | 16問 |
文章理解 | 10問 | 10問 | 8問 |
社会科学 | 6問 | 10問 | 10問 |
人文科学 | 7問 | 3問 | |
自然科学 | 7問 | 3問 | |
合計 | 30点 | 50点 | 40点 |
ここから分かるように、数的処理、文章理解、社会科学の3つの出題数が特に多く、この3科目だけで合格ライン6割に到達します。
よって、この3科目が教養試験において、かなり重要な科目になるわけです。
重要3科目の対策方法を解説!
優先順位の高い3科目の勉強方法を教えて!
ここからは、優先順位の高い3分野の科目別出題数と具体的な対策方法を紹介していきます!
【数的処理】科目別の出題数と対策方法
分野 | 科目 | 国家一般職 | 地方上級 | 市役所 |
---|---|---|---|---|
数的処理 | 数的推理 | 4問 | 6問 | 5問 |
判断推理 | 7問 | 7問 | 7問 | |
資料解釈 | 3問 | 3問 | 3問 | |
合計 | 14問 | 16問 | 15問 |
まずは、数的処理!
出題数は15問前後で、公務員試験の中で1番問題数が多い分野です。
また、数的処理は、数的推理・判断推理・資料解釈の3科目に分かれており、それぞれ特徴が異なります。
科目 | 出題範囲 | 特徴 |
---|---|---|
数的推理 | ・整数 ・比、割合 ・速さ ・濃度 ・文章題 ・場合の数 ・確率 など | ・中学〜高校1年生までの数学の知識で解ける ・公式、解き方が決まっている問題が多い |
判断推理 | ・命題 ・集合 ・対応関係 ・位置関係 ・順序関係 ・空間図形 など | ・数学というよりは、クイズに近いイメージ ・数的推理と同様、解き方が決まっているものが多い |
資料解釈 | ・実数 ・構成比 ・増減率 など | ・資料やグラフ、表から答えを導き出す問題 ・はじめは時間がかかる ・問題に慣れることが大切 |
具体的な対策方法は、下記の記事で詳しく解説しているのでご覧ください!
ざっくりと対策の概要を説明すると、出題分野ごとの問題パターンとその解法を覚えること!
これに尽きます!
ぜひ、上記記事を、読んで試してみてください!
また、数的処理は問題集選びも非常に大切です。
下記の記事に「失敗しない参考書」をまとめていますので、そちらも合わせてご覧ください!
【文章理解】科目別の出題数と対策方法
分野 | 科目 | 国家一般職 | 地方上級 | 市役所 |
---|---|---|---|---|
文章理解 | 現代文 | 5問 | 5問 | 4問 |
英文 | 5問 | 5問 | 4問 | |
古文 | 0問 | 0問 | 0問 | |
合計 | 10問 | 10問 | 8問 |
続いて、文章理解!
出題数は、約10問で、公務員試験において2番目に出題数が多い分野です!
文章理解は、現代文・英文・古文にわかれており、出題内容と特徴は以下の通りです。
分野 | 出題内容 | 特徴 |
---|---|---|
現代文 | ・内容合致 ・要旨把握 ・文章整序 ・空欄補充 | ・5肢択一 ・1問A4用紙2/3くらいの分量 ・比較的簡単な問題が多い |
英文 | ・内容合致 ・要旨把握 ・文章整序 ・空欄補充 | ・5肢択一 ・1問A4用紙2/3くらいの分量 ・共通テストよりも簡単な問題が多い |
※近年、古文の出題はないため省略しています。
文章理解は、すぐに点数が上がるというよりは毎日の積み重ねが大切です。
具体的な対策方法は下記の記事で詳しく解説しているので読んでみてください!
また、英文は問題に慣れることが最優先になります。できる限り毎日、1題は解くようにしましょう。
上記記事を参考に、解くコツを掴んでください!
【社会科学】科目別の出題数と対策方法
分野 | 科目 | 国家一般職 | 地方上級 | 市役所 |
---|---|---|---|---|
社会科学 | 政治 | 時事問題:3問 | 3問 | 3問 |
法律 | 3問 | 3問 | ||
経済 | 1問 | 1問 | ||
時事 | 4問 | 4問 | ||
合計 | 3問 | 10〜11問 | 10〜11問 |
最後に社会科学!
出題数は10問前後で、公務員試験では 3番目に出題数が多い科目です。
社会科学は主に、以下の4つの科目に分かれています。
科目 | 出題内容 | 特徴 |
---|---|---|
政治 | ・政治制度 ・選挙制度 ・地方自治 ・国際政治 など | ・高校時代に習う、政治の基本的な問題が多い ・アメリカやイギリスなど外国の政治も出題される |
法律 | ・日本国憲法 ・民法 ・刑法 ・法の解釈 など | ・法律の解釈などが難しい ・専門試験で被る人は専門優先でOK |
経済 | ・ミクロ経済学 ・マクロ経済学 ・財政政策 ・金融政策 ・需要、供給曲線 など | ・大学で習っていない人にはかなり難しい ・わかりやすい参考書を読みながら勉強がおすすめ |
社会(時事) | 主に時事問題、社会情勢 | ・近年、出題数が多くなっている ・ニュースや新聞を読み込もう |
社会科学の具体的な対策方法は、主に暗記です!
僕自身、高校〜大学を通じて、経済学や政治系などの社会関係はノータッチの知識ゼロ。
しかし、それを見据えて1年前から対策を初め、本番では点数を取ることができました!
特に、経済学については全くの素人だったので、とにかくわかりやすい参考書を探して、基礎の基礎から勉強しました。
その時の使っていた教材がこちら↓
初心者でも理解しやすい説明と図解が豊富に掲載されています。
問題数は少なめですが、その分解説がとにかくわかりやすいので、僕のように知識が全くない人にはおすすめです!
また、近年出題数が伸びている時事問題については、この教材を使いました!
要点が端的にまとめられていて、覚えるべき範囲が明確になっています!
僕と同じ境遇の人は少なくないはず!
ぜひ、検討してみてください!
捨て科目は作るべき?【効率的に対策をするならおすすめです】
捨てる科目は作るべきってネットで見たけど実際どうなの??
公務員試験を効率的に合格するにあたって捨て科目を作るのは1つの選択肢です。
捨て科目を作るのであれば、以下の3分野がおすすめ!
分野 | その中でも特に! |
---|---|
人文科学 | 地理、思想、文学・芸術 |
自然科学 | 数学、物理、化学 |
文章理解 | 古文 |
理由としては、出題数が限りなく少ないから!
この科目に勉強時間を当てるなら、重要科目に回した方が合格率は上がります!
ただし!!
- 理系で物理、化学がかなり得意
- 文系で日本史、世界史が得意
- 大学で数学専攻だったため数学が得意
このような場合であれば、少しの勉強時間で成果を上げることができるので得点源にするのは十分アリです!
難易度はそこまで高くないので、得意な方なら割とすぐに解けるようになるはずです!
まとめ【優先順位を決めて効率的に勉強】
本日は、公務員試験の科目において優先順位の高い科目についてお話ししてきました!
- 優先順位は出題数の多さで決める
- 数的処理、文章理解、社会科学の3分野が重要
- 捨て科目は作ってもOK
大学生・社会人は時間がない中、就職活動、転職活動を行わなければなりません。
そんな中、公務員試験は合計1000時間ほどの勉強が必要といわれています。そのため、効率よく効果のある対策が必須!
だからこそ、優先順位をつけて重要な科目に勉強時間を当てるようにすることが大切になります!
さらに効率化を目指すのであれば、公務員予備校もおすすめ!
最近では、5万円台から受講可能な予備校もあります。忙しい社会人、大学生は検討してみてください!
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