公務員試験で捨てる科目は作らない方がいい?
試験科目が多くて勉強が大変…
このように、悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
公務員試験は、教養試験、専門試験を合わせると20~30科目ほど勉強が必要になります。
大学に通いながら、社会人として仕事をしながら、この科目数の勉強をこなすのはかなりしんどいですよね。
「対策が間に合わない…」なんて思うことも多々あります。
そのため、本記事の結論ですが『捨て科目は作ってOK』むしろ『作るべき』です。
実際、僕も勉強をせずに臨んだ科目がありますが、受験したすべての自治体に合格することができています。
本記事では以下の内容を詳しく解説していきますね。
●捨てて良い科目
●捨て科目の選定方法とその基準
●捨てて良い理由
この記事を読んで、効率良く公務員試験の対策を行ってください!
公務員試験【教養試験】の捨て科目一覧!
公務員試験における捨てても良い科目を表にまとめました!
出題分野 | 出題科目 | 出題数 | 重要度 |
---|---|---|---|
数的処理 | 数的処理 | 5~6問 | 高 |
判断推理 | 9~10問 | 高 | |
資料解釈 | 1~2問 | 中 | |
文章理解 | 現代文 | 3問 | 高 |
英文 | 5問 | 高 | |
古文 | 1問 | 低 | |
社会科学 | 法律 | 3問 | 中 |
経済 | 3問 | 中 | |
時事 | 6問 | 高 | |
自然科学 | 生物 | 2問 | 低 |
化学 | 2問 | 低 | |
物理 | 1問 | 低 | |
数学 | 1問 | 低 | |
地学 | 1問 | 低 | |
人文科学 | 日本史 | 2問 | 低 |
世界史 | 2問 | 低 | |
地理 | 2問 | 低 | |
思想 | 1問 | 低 | |
文学・芸術 | 1問 | 低 |
捨て科目として選ぶべきは、赤色で示した重要度が【低】のものです!
理由は以下で詳しく解説していきますね。
捨て科目を作る理由
では、捨て科目を作る理由から解説していきます。
公務員試験において、捨て科目を作る理由は以下の3つです。
●勉強時間が足りない
●出題問題数にばらつきがある
●捨て科目を作っても合格できる
勉強時間が足りない
理由の1つ目が『勉強時間が足りない』ことです。
公務員試験は、約30科目ほどの勉強が必要になります。
学生は、授業・実習・インターン・試験勉強、社会人は、仕事をしながらの勉強になるはずです。
まとまった時間が取れない中、30科目の勉強を完璧に行うのは『ほぼ不可能』だと思います。
僕自身は、大学生で公務員試験を受験しましたが、全科目を完璧にすることは時間的に不可能だと感じました。
僕の学生時代のリアルな勉強時間は1日5~6時間ほど!それを1年間続けましたが、それでも全科目を完璧に勉強するのは無理です。
だからこそ、捨て科目を作って効率良く合格を目指すべきだと思います。
出題問題数にばらつきがある
捨て科目を作る2つ目の理由が『出題問題数にばらつきがある』ことです。
上記の表で示した通り、各科目によって出題数が異なります。
数的推理や判断推理は、5~10問と出題数が多いのに対して、生物、化学、地学、古文などは1問です。
1問出るか出ないかの問題に時間をかけるのは、どう考えてもコスパが悪いですよね。
皆さんなら、すでに理解してくださっていると思いますが、少ない問題数の科目を勉強する時間があるなら、出題数の多い問題にその時間を当てた方が絶対に良いです!
『出題問題数にばらつきがある』これが2つ目の理由でした!
捨て科目を作っても合格できる
最後3つ目の理由は『捨て科目を作っても合格できる』からです。
公務員試験には、合格ライン(約6割)がある程度定まっています。
合格ラインの詳細は「公務員試験で合格ラインを突破する方法を解説!」をご覧ください!
上記、記事でも紹介していますが、合格ラインをこすには『数的処理』『文章理解』『社会科学』の3つがあれば十分です。
でも、他の科目を完全に捨てて合格できるの?
このような意見もあると思うので、仮に人文科学を捨てた場合を考えて計算してみましょう。
出題分野 | 出題数 | 得点 | 合計 |
---|---|---|---|
数的処理 | 15問 | 10点 | 10点/15点 |
文章理解 | 11問 | 10点 | 10点/11点 |
社会科学 | 11問 | 8点 | 8点/11点 |
自然科学 | 6問 | 4点 | 4点/6点 |
人文科学(捨て科目) | 7問 | 0点 | 0点/7点 |
合計 | 50点 | 32点 | 32点/50点 |
表のとおり、50点中32点となり6割を超える点数になります。
そのため、捨て科目を作っても良いわけです!
捨て科目の設定基準
これまでの説明で、捨て科目を作っても良い理由がわかったと思います!
ではここからは、その捨て科目を決める基準について解説していきます。
捨て科目を設定する基準ってあるの?
良いところに気づいたね!
捨て科目を設定するときの基準は以下の2つを参考にしてみて!
●出題数が少ない + 1から勉強が必要な科目
●出題数が少ない + 苦手科目
捨て科目を設定するときには、まず大前提である『出題問題数が少ない』もの(上記表の赤色の科目)とプラスして『1から勉強が必要』もしくは『苦手科目』を選ぶと良いです!
この『1から勉強が必要なもの』『苦手科目』というのは、高校の時に勉強したかしていないかで判断すると簡単に絞れると思います。
例えば、僕の場合、
高校の時は『生物・化学』を専攻し、社会科目は『地理』しか勉強してなかったです。そのため、人文科学を捨て科目にして自然科学は勉強する方針に決めました!
このように、高校時代に勉強した科目を目安に捨て科目を絞っていくと良いと思います!
捨てる問題数の基準【全体の1割くらいが安全】
捨て科目の基準はわかったよ!
じゃあ、全問題数のうち、どのくらいの問題数を捨てていいの?
基本的には【約1割】の問題数は捨ててOK!
2割を捨てるとなると少しリスクが高くなるかな!
捨てる問題量の基準は1割ほどが安全です!
先ほどの表を使って説明していきますね。
出題分野 | 出題数 | 得点 | 合計 |
---|---|---|---|
数的処理 | 15問 | 10点 | 10点/15点 |
文章理解 | 11問 | 10点 | 10点/11点 |
社会科学 | 11問 | 8点 | 8点/11点 |
自然科学 | 6問 | 4点 | 4点/6点 |
人文科学(捨て科目) | 7問 | 0点 | 0点/7点 |
合計 | 50点 | 32点 | 32点/50点 |
今回の場合、人文科学の7点を完全に捨てました。
50点中の7点なので約1.4割ほどの問題数を捨てた計算です。
1.4割の問題を捨てると、他の科目で約8割はコンスタントに点数を取る必要が出てきます。
仮に、2割(10点)の問題数を捨てたと考えると、満点もしくは9割の点数を他の科目で補う必要が出てくるわけです。
「9割取らないと!」というプレッシャーはかなりしんどいですからね。
捨てる問題量は全体の1割程度にしておくべきです!
まとめ【捨て科目を作って効率的に合格を目指そう!】
今回は、公務員試験における捨て科目の設定方法についてお話しました。
●捨て科目を作っても合格できる
●捨て科目は【出題数が少ない】+【1からの勉強が必要or苦手科目】を基準に選ぶ
●捨てる問題量は1割ほどに抑える
捨て科目を作ることで、その分時間ができ『出題数の多い科目』の勉強に回せます!
公務員試験は、『数的処理』『文章理解』『社会科学』の3分野で点数が取れれば合格が狙える試験です。
どこに重点を置いて、勉強するのかが大切です!
もし、出題数の少ない科目を重点的に勉強しているなら今すぐストップ!
すぐに、勉強方針を切り替えてくださいね!
1人でも多くの人が公務員試験に合格できるように願っています!
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