●公務員になりたいけど、公務員試験の併願は可能?
●併願の注意点が知りたい
●おすすめの併願パターンはある?
公務員試験を受けるにあたって、このような悩みを持っている方は多いのではないでしょうか?
初めて公務員試験を受ける大学生、社会人はこういった情報を知らない方もいらっしゃるはず。
そこで、今回は【公務員試験における併願の注意点とおすすめパターン】を紹介していきます。
この記事を見ると、下記のことがわかるようになります!
●公務員試験における併願の重要性がわかる
●公務員試験の失敗率を下げられる
●自分自身で併願の日程が立てられる
ぜひ、最後までご覧ください!
【記事を書いている僕は】
● 2021年度の公務員試験を受験(完全独学)
● 4つの自治体を受け、すべてに上位で合格
● 大学時代は公務員試験について調べまっくた公務員試験オタク
【結論】公務員試験における併願は必須です!
結論から、お話すると公務員試験における併願は必須です。
公務員試験には、受験数の上限が定められているわけではなく、さらに公務員試験を受ける方の大多数は併願をしています。
上記のグラフは、LEC東京リーガルマインドさんのデータを基に、僕の友人や知り合いから集めた【公務員試験受験者の併願数】を集計したものです。
これだけ見ても、全体の95%は併願をしていることがわかります。
僕の友人や知り合いも全員がどこかしら併願をしていました。
「併願をしても良いのかな?」と悩んでいる方!大丈夫です!積極的に併願をしていきましょう。
併願が必須な理由【4選】
上記では、併願は必須だというお話をしてきました。
では、そもそもなぜ併願が必須なのか、以下で解説していきます。
●リスクを分散できる
●本命試験の練習になる
●プレッシャーが軽減される
●受験料が無料
①リスクを分散できる
就職試験は今後の将来を決める1番といってよいほど重要な試験です。
最悪のシナリオは、就職先がないこと。
ここを避けるためにも、リスクの分散はとても重要です。
思い出してみてください、高校受験、大学受験の時に滑り止めのために本命以外の学校を何校か受けたはずです。
それは、「行く学校がなくなる」のを防ぐためですよね。
就職試験も同じで、「就職先がない」のを防ぐために併願は必須なんです。
さらに、以下でも解説しますが公務員試験で併願する場合、1つの試験の勉強で複数の自治体を受けることができるので効率が抜群によい!
併願するメリットしかないので、リスクを分散させつつ公務員試験の効率の良さを最大限生かしましょう!
②本命試験の練習になる
ここも非常に重要です。
いきなり、本命自治体・本命職種の試験にのぞむのは正直無謀です。
試験会場の雰囲気、本番環境での時間制限、体調管理、などなど
模試では、到底感じることができない独特の雰囲気が試験会場にはあります。そういった環境の中で、「ここしかない」と本命試験をぶっつけ本番で受けるのは、かなりリスクがあると思います。
だからこそ、併願を利用して本番の環境に慣れておくことが大切です。
僕自身、初めて受けた公務員試験(本命ではない)は、あまり記憶がありません。それほど、一瞬で時間が経った感覚になりますし、何度も練習してきたはずなのに時間配分が狂ってしまいました。
その時、この試験が併願先でよかったと本気で思いました。
リスクの軽減をしつつ、本命試験の練習、対策にも活かせるため併願はおすすめです!
③プレッシャーが軽減できる
②と似たような理由になりますが、プレッシャーの軽減も併願のメリットです。
何事もそうですが、特に勉強面ではメンタルが非常に重要になってきます。
自分の力をすべて発揮するには、適度なプレッシャーと適度なリラックスが大切です。
本命のみの受験の場合、「落ちたら終わり」というプレッシャーが半端なく襲ってきます。それに対して、併願をしていると「最悪落ちても何とかなる」と思えますよね。
ここの差がとても大きいです。スポーツや部活動でも同じことが言えますが、失敗できない状況でこそ失敗してしまう。楽しく、気楽にしている時こそ成功する。
勉強面でも同様です。過度なプレッシャーは思うような力を発揮できません。
併願を利用して、適度なプレッシャーで本命試験に臨みましょう!
④受験料が無料
ここも以外と大切です。
公務員試験試験を受けるにあたって、受験料は無料です。
高校受験や大学受験では、試験を受けるだけで金がかかったりします。しかし、公務員試験は無料で受けることができ、さらに受験数の上限もありません。
ここは、積極的に活用していくべきところだと思います。
もちろん、受験先までの交通費や宿泊費は自己負担になりますが、無料で受験できるのは学生・社会人ともに大きなメリットです!
併願する際の注意点
上記では、【併願が必須である理由】を述べてきました。併願の重要性がわかってきたと思います。
併願の重要性はわかったよ!
とにかく、併願してたくさん受験すればいいんでしょ~
確かに、併願は大切ですが「とにかくたくさんの自治体や職種を受ければ良い」というわけではありません。
ここからは、併願をする際の注意点を紹介します。
●日程
●受験科目
●出題レベル
●費用
日程
ここは最重要ポイントです。
現段階の予定ですが、2023年はざっくりとこのようなスケジュールになっています。
(※各自治体によって日程が異なることもあるので詳細はHPをチェック!)
まずは、受けたい自治体の1次試験の日程を確認しましょう!
併願先は、とりあえず1次試験が被らない場所ならどこでもOKです。
言わずもがな、1次試験が被ってしまう自治体は受けられないので注意しましょう。
この時、「2次試験はどうするの?」と心配になる方もいらっしゃると思います。
心配はご無用!仮に、2次試験が被っていたとしても、どちらかの2次試験を辞退すれば大丈夫です!辞退するにあたって何かペナルティがあるわけもないので安心してください。
とりあえず、1次試験の日程のみに注意しましょう。
受験科目
注意点2つ目は受験科目です。
本命試験で必要な科目のみで受験できる場所
ここが理想の併願先です。
なにも考えないで、とりあえず受けられる自治体を選んでしまうと、勉強しなくてはいけない科目数が増えてしまい負担が増加します。
その科目の勉強に時間を取られて本命に受からなかった。では本末転倒です。
そのため、本命に必要な科目で受験できる併願先、もしくは負担にならない程度の+αの勉強で受験できる併願先を探しましょう。
出題レベル
注意点3つ目は出題レベルです。
公務員試験には、地方初級、地方上級、特別区、国家一般職など受ける自治体や職種によって問題の出題レベルが異なります。
例えば、地方初級の勉強をしていて併願先に地方上級を考える。
教養試験しか勉強していないのに専門試験のある自治体を考える。
これらは無謀です。
受験することは可能ですが、受かることはまず難しいでしょう。
そのため、
本命のために勉強している出題レベルと同程度、もしくはそれより下の自治体を選ぶ
併願先を選定する際には注意しましょう!
費用
意外と忘れさられがちですが、費用面も考慮しなくてはいけません。
確かに受験料は無料ですが、受験先までの交通費、宿泊費などは全額自己負担になります。
体験談ですが、僕は遠方の自治体を複数受験しました。1次試験は朝からの実施のため前泊が必須、遠方のため交通費もかかります。
さらに、1次試験は日程がある程度詰まっているため、その月の出費が大変なことになりました。クレジットカードが止まったほどです。(笑)
もちろん、費用をうかせるために夜行バスを使ったり、できるだけ安いホテルを見つけたりしましたが中々大変でした。
僕のように遠方の自治体を受ける方はある程度予算面も考慮しておく必要があると思います!
おすすめ併願パターン【3選】
ここまで、併願の重要性と注意点をお話してきました。ここまでくると公務員試験の併願について、かなり理解できてきたのではないかなと思います。
そこで最後に、僕個人が考えるおすすめの併願パターンを3つご紹介します!
●国家公務員 + 地方上級
●地方自治体(教養のみ) + 地方上級(特別枠)
●地方自治体 + 民間企業
おすすめパターン①:国家公務員(本命)+ 地方上級
おすすめパターン1つ目は【国家公務員(ここでは国家一般職)+地方上級】です。
おすすめの理由としては
・国家一般職は教養試験+専門試験があり、地方上級の試験をカバーできる
・+αでの勉強が必要ない
本命の勉強が併願先の勉強になるため効率が良いですし、本命の勉強に集中できます。
最小限の労力で最大限の成果を上げることができるので黄金の併願パターンだと思います!
国家一般職の試験の方が早い可能性があることが少し難点ですが、個人的にはかなりおすすめです。
おすすめパターン②:地方市役所(教養のみ) + 地方上級(特別枠)
おすすめパターン2つ目は、【地方自治体(教養のみ) + 地方上級(特別枠)】です。
このパターンのメリットは以下の通り
教養試験のみで受験ができる
ここで、特別枠について簡単に解説します。
特別枠とは、公務員試験に関する特別な対策が必要ない試験のことで、民間企業を第一優先で考えている方向けの試験区分になります。(教養のみ、SPIのみ、面接のみなど様々!)
そのため、教養試験のみ勉強するだけで良いんです。
さらに、この特別枠は民間企業に就職を希望している方を主な対象としているため、主な公務員試験の日程と被ることが少なく併願しやすいです。
ぜひ、検討してみてください!
おすすめパターン③:公務員 + 民間企業
おすすめパターンの3つ目は【公務員 + 民間企業】です。
このパターンのメリットは以下の通り
・公務員試験の対策が、そのまま民間企業の就職試験対策になる
・選択肢の幅が広がる
・面接試験の練習になる
公務員試験対策と民間企業の就職試験対策は別物では?と考えている方は多いと思います。
しかし、出題内容は違えど公務員試験対策は民間企業の就職試験対策に活きます。
民間企業の就職試験と言えば、SPI試験などが代表的です。僕自身、SPI試験も受けたことがありますが、がっつり公務員試験対策をしていたので特別対策をしなくても十分解くことができました。
そのため、かなり効率が良いと言えます。また、公務員のみ、民間企業のみでは視野が狭くなる傾向にあります。
世の中には、様々な仕事がありその仕事で生計を立てている人がいるわけです。公務員、民間どちらも受けることで視野が広がり選択肢も増えます。
さらに、時期を考えれば面接試験の対策にもなる。様々なメリットがあるので、このパターンもおすすめです!
まとめ
本日は、【公務員試験における併願の注意点とおすすめパターン】を解説してきました。
今の時代、公務員はオワコンだ!と言われることが多いように感じます。この不透明な時代、何が起こるかわからない。だからこそ、個人で生きることができるスキルが必須だと。
確かにその通りだと思いますが、個人的に公務員はオワコンだと思いません!むしろ勝ち組なのではと思ってます!
さらに、公務員は特別なスキル、知識がなくてもなれます。学歴、成績なども関係ありません。制限があるのは年齢くらいです!
みんなに平等にチャンスがあるのも素晴らしいところ!
この記事を読んで少しでも公務員に興味を持ってもらえると嬉しいです!
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