【公務員試験】集団討論で評価される能力はこの5つ!全体の流れや対策方法も!

面接試験

集団討論で高評価を得るためのポイントを教えてほしい。

求められる能力って何があるの?

本日は、こういった悩みを解決する記事を書いていきます。

近年の公務員試験において、面接試験の重要性は急上昇しています。また、公務員だけではなく、一般企業においても、受験者の性格、人となり、コミュニケーション能力を見る対人試験が重視されている状況です。

その中でも、特に個別面接ではなく、「集団討論」を取り入れる自治体や企業が増えています。


社会人において、人と関わらない仕事はないですし、一人で完結する仕事もそうそうありません。
必ず、自分以外の複数人と関わりながら業務を行います。

また、リモートでの仕事が増えている現代において、対面で関わらないからこそ、さらにコミュニケーション能力が求められる時代なんです。

そういった状況を想定すると、集団討論を取り入れる自治体や企業が増える理由、対人試験を重視する理由も見えてきますよね。公務員試験における面接の重要性や具体的な詳細は「面接試験の重要性と必ず聞かれる5つの質問」をチェックしてもらうとして!

ぜひ、この記事を参考に「集団討論」で求められる能力、今後の社会で必要となるスキルが何かを理解して、自治体や企業に求められる人材を目指してください!!

※この記事は、公務員試験対策として記載していますが、一般企業の就職活動にも役立つ内容になっていますので、ぜひご覧ください。

公務員試験の集団討論とは?

公務員試験における集団討論(集団面接)とは、複数人(5~8人程度)の受験者が与えられたテーマについて約60分ほどの時間の中で議論を行い結論を導き出す形式の試験です。

自治体や企業によって試験形式は様々ですが、試験官は議論に参加せず討論を見守り、評価を行う形態が一般的です。

集団討論では、受験者をコミュニケーション能力や議論の展開力、論理的思考力など様々な側面から評価します。

過去は一般企業で多く取り入れられていた試験形式でしたが、近年では、国家公務員総合職や地方上級区分での実施が増加してきており、地方市役所などでも用いられています。そのため、事前に試験要項などで、面接試験の形式を確認しておくことが大切です。

ぽんきち
ぽんきち

SPI試験の導入と同様に、一般企業と公務員の垣根がなくなってきている感じがします!

どちらか一方という選択肢ではなく、両方を目指せる試験形態に変わってきてますね!

集団討論2つの型【問題解決型、結論選択型】

公務員試験における集団討論には2つの型が存在します。

問題解決型:1つのテーマが出題され、そのテーマに対して議論を行いグループで解決策を提示する
(ex. 自治体の課題を解決するための施策、社会問題に対する解決策 など)


結論選択型:ある事案に対する施策が複数提示され、グループとしてどの施策を支持するかをまとめる
(ex. 少子高齢化を解決するための施策が●●、▲▲、■■ある、どの施策を支持するか など)

2つの型の違いは、「結論が出ているのか、出ていないのか」です。

問題解決型では、結論が出ていない(=出さないといけない)状況からのスタートです。ゴールを設定してそこに向けていかに効率的にかつ合理的に意見を出し、まとめていくかが重要になります。

一方、結論選択型は、結論が出ている状況からスタートします。グループで1つの意見を出すというゴールは同じですが、そこまでの過程でいかに説得力のある理由や根拠が述べられるか、感情的にならず合理的に物事を判断できるかが重要になります。

それぞれの型で意識するべき点が若干異なるため、注意しましょう。

集団討論の頻出テーマ【環境問題、社会保障、防災】

続いて、集団討論の頻出テーマをご紹介します。
出題されるテーマは自治体により様々ですが、大きく分けて以下の3つに分類できます。

環境問題:地球温暖化、ごみ回収、エネルギー問題など行政として取り組めること


・社会保障:育児休暇、健康寿命の延伸、少子高齢化、労働問題への対策など


防災:災害時の対応、平常時からの取り組み、防災意識を高める取り組みなど

上記3つは近年頻出のテーマです!

事前に、新聞やニュースから情報を得る、受験自治体の人口、地形、主要産業などの1次情報を把握する、自治体の強みや課題を調べておくなどの対策をしておきましょう!

【6ステップ】集団討論の流れを解説!

集団討論は以下の6つのステップを踏んで進んでいきます。

それぞれ解説していきます!

①テーマの発表

まずは、試験官から議論のテーマが発表されます。

その際に、討論の進め方や制限時間、細かな注意事項などの説明も同時に行われます。注意事項などを守らない場合は、減点対象になるため、試験官の話を十分に理解し把握したうえで討論に取り組みましょう。

②自分の意見をまとめる

テーマの発表後、自分の意見をまとめる時間が与えられます。
時間は約10分ほど。

ここでは、結論とその理由を論理的にまとめることが大切です。


なぜなら、説得力のある意見を述べるには、論理的に説明する必要があるからです。さらに、論理的思考力は集団討論の評価項目にもなります。

いかに、分かりやすく相手に伝えられるか、そのためには、どういった順番で、どのような言葉で伝えるべきかを十分に練っておきましょう!

③役割を決める

集団討論において主な役割は4つです。

・司会進行
・タイムキーパー
・書記
・プレゼンテーター

ここで大切なのは、自分自身の得意・不得意を把握しておくこと。
集団面接では、短い時間の中でいかに自分をアピールするかが大切です。そのためには、自分の得意にフルコミットする必要があります。

司会は苦手なのに、「積極性を見せたい!」がために無理をして司会に立候補し、自分の長所が活かせなかったでは本末転倒です。

自分自身の得意を把握して、その得意が活きる役割につくようにしましょう。

④討論スタート

討論は「現状、課題の把握」→「その原因」→「課題の解決策」→「まとめ」の順に進めると効率的かつ合理的です。

各段階で、意見を出し合い協力して議論を進めることが求められます。あくまで、ディベートではなく議論です。相手を批判したり、言い負かしたりする表現は控えましょう。

また、主題から逸れないようにすることも大切です。討論を進めていく中で自然と話の本質がずれてしまうことは良くあります。常にゴールを見据えて、各段階ごとに進捗を確認するようにしましょう。

⑤結論をまとめる

討論の結果を、グループの意見としてまとめます。

結論だけではなく、その結論に至った経緯や経過、理由などもまとめておくことで、試験官に報告する際に役立ちます。

⑥試験官に結論を報告する

グループでまとめた結論を試験官に報告して終了です。

ぽんきち
ぽんきち

討論中は様々な側面から、試験官に評価されています。

主要な役割につけなかった、上手く意見を伝えられなかったと落ち込む暇はありません。

意見を言いやすい雰囲気を作ったり、あいづちやリアクションなども評価項目に入るので最後まで気を抜かずにやり切りましょう!

集団討論で求められる能力はこの5つ!【評価ポイント】

これまでの説明で、集団討論の流れは理解できたと思います。では、この討論中にどのようなポイントが評価されているのでしょうか、また、集団討論において求められる能力とは何なのでしょうか?

解説していきます!

集団討論で求められる能力は以下の5つです!

①話を聴く・引き出す力(傾聴力)

相手の話を引き出す力(傾聴力)は、非常に重要な力です。

どの職についても同じことが言えますが、コミュニケーション能力が高い人や人間関係の構築が上手な人は、話を聴くのが上手い人です。

集団討論は一見、意見や発言内容にフォーカスされがちですが、話を引き出す力もみられています。

②質問力

①の傾聴力に近しいところがありますが、質問力も非常に重要です。

討論や議論において、良い質問というのはゴールへ近づく手助けをしてくれます。

また、質問をされることによって自分自身の意見の整理にも役立ちます。良い質問、本質的な質問ができる人は、社会に求められる人材です。

日頃の生活から、良い質問とは何か?を意識してどんどん質問をしてみてください!

③協調性

円滑に集団討論を行う上で、他者を尊重する、グループ全体で意見を出しやすい雰囲気にすることは非常に大切な事です。

また、現代社会において、心理的安全性のある職場が求められているのも事実です。

この両者を満たすために必要なのが、協調性!

協調性も社会に求められている必須の能力なので、存分にアピールしていきましょう!

④構成力・計画力

構成力・計画力も大切な能力です。

討論を進めていくうえで、ゴールを設定し、そのゴールまでの道のりを描く力とイメージすると分かりやすいかもしれません。

この力は、社会人に必須の能力で、

・上司への報告
・企画の計画立案
・会議の進行
・業務の進捗管理 など

どの仕事・職においても必ず必要になります。
アウトラインを整える能力を、ぜひ磨いてみてください!

⑤積極性

積極性も非常に大切な能力です。

社会に出て求められるのは、自ら仕事を取りに行く積極性です。さらに、会議などで意見を発する力や様々な経験を自ら積みに行く行動力。積極性は、どの職・仕事に就いても重要になってきます。

初対面での集団討論では、特に顕著に現れます。無理に積極性を出す必要はありませんが、ここが得意な方は全面的にアピールしましょう!

おすすめの対策方法!

高評価を得るために必要な能力が理解できたと思います。では、実際に集団討論を行う上でどのような準備を行えばよいのでしょうか?

ここからは、おすすめの対策方法を3つご紹介します!

参考書を使って知識を叩き込む!

おすすめの対策方法の1つ目は参考書を使うことです。

「集団討論の参考書なんてあるの?」と思う方もいると思いますが、実は存在します。

僕のおすすめは「公務員試験 面接完全攻略ブック」これ一択です!!

面接試験をメインにしている参考書は様々ありますが、具体的な質問内容や過去の出題例が載っているものは少ないです。

・具体的にイメージしたいのに、抽象的なテクニックしか載っていなかった
・かゆいところまでは手が届かない
・具体例が欲しい

こういった経験がある方には、ぜひ手に取ってほしい1冊です。面接カードなどの記載例も載っているので、面接試験全般に対応しているのもありがたい!!

毎年、新しいものが更新されていくので、最新の情報を知りたい方は最新版をチェックしましょう!!
※ちなみに、上記で紹介したものは最新版です!

プロから教わる

おすすめの対策方法2つ目はプロから直接教わることです。

具体的には、公務員予備校の面接試験対策コースに申し込む!

公務員予備校は、過去のデータの蓄積、面接試験に精通した実績のある講師がいます。そのデータと講師から直接アドバイスをもらえるわけなので、一番効率良く、合格に近づけます。

デメリットは、費用がかかること、、、ここは、割り切るしかないところですが、正直、公務員になることができれば、余裕で取り返せます。

親に負担してもらう、もしくはアルバイトなどで費用を稼ぐ。方法は様々あるのでぜひ検討してみてください!

おすすめの予備校講座「アガルート|グループワーク対策講座」はこちら!
面接試験のみ対策をしてくれる予備校は少ないのでかなり貴重ですよ!

大学内で模擬面接を実施してみる

経験を積むという意味では、この方法もおすすめです!

僕自身は、大学内で友人を集めて教授に面接官を実演してもらい練習してました。
本番の雰囲気とまではいきませんが、集団討論の流れや進み方などは把握できますし、練習を積み重ねることで自分の得意な立ち回りや役割が見えてきます。

後は、本番でその立ち回りや役割を実践するだけ!
お金もかかりませんし、集団討論を受ける友人が入れば割と簡単に話に乗ってくれるのおすすめです。

まとめ【集団討論は自分の強みを活かしたもん勝ち!】

本日は、集団討論についてお話してきました。

●集団討論には、問題解決型と結論選択型の2つの型が存在する
●集団討論は様々な側面から評価されている!
●対策方法は、参考書、予備校、友人との練習の3つがおすすめ!

面接試験は今後もさらに重要度が増すはずです。
現段階では、筆記試験に重きが置かれていますが次第に面接試験対策の方が大切になる未来が来ることも考えられます!

対人スキルは、就職後も必ず必要になるためこの機会に自分なりの立ち回りを身に付けておくと良いと思います!

また、集団討論などは積極性が一番!と思われがちですが、

・相手を助ける能力
・軌道修正する能力
・話をまとめる能力
・違った角度から意見を出す能力 など

様々な側面から評価されています。
そのため、自分の強みをアピールすれば十分合格できます!

この記事が、皆様の参考になればうれしいです。本日も最後まで読んで下さりありがとうございました。

この記事を書いた人
たくみ

社会人3年目(24)
「公務員を目指す学生や社会人へ公務員試験の突破方法」
をメインにブログを書いている人

【実績】
・2021年、2023年の公務員試験を受験
・4つの自治体を受験し、すべてに上位で合格
・Instagramではフォロワー1,700人突破!

知りたい情報などあれば気軽にコメントしてください!

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