文章理解って解けそうなのに毎回間違えてしまう…
文章理解の正答率を上げるためのコツが知りたい
今回は、こういった悩みを解決できる記事を用意しました。
公務員試験において、「文章理解」は数的処理の次に重要な科目と言われています。
また、受験生の中で最も正答率が高い分野でもあり、文章理解を落とすと合格できる確率が大きく下がる科目でもあるんです。
一方で、文章理解は解き方さえ覚えてしまえば、どんな問題にでも対応できる汎用性の高い科目!少ない勉強時間で効率よく得点できます!
(正直、満点をねらえます…)
【この記事をみることで、、、】
- 文章理解(現代文)の最新の出題傾向がわかる
- 満点を取るための効果的な解き方がわかる
- 文章を読むときのポイントがわかる
文章理解で苦しんでいる方にはかなり参考になると思います。
ぜひ、最後までご覧ください!
※今回の記事は、文章理解の中でも【現代文】に絞って解説しています。
【文章理解】とは?
そもそも、公務員試験における【文章理解】とはどのような科目なのでしょうか。
文章理解とは、公務員試験に課せられている一般知能のうちの1つです!
内容としては以下の3つ!
- 現代文
- 英語長文
- 古文
それぞれ、どのような問題が出るかご紹介します。
現代文
現代文は、共通テストやセンター試験などのように長文が出題されて、その後設問に答える形式です。
文章理解の中でも受験生の正答率がかなり高く、ここを落とすと致命傷になります。
確実に点数を取るための解き方と勉強方法は後述するのでそちらを参考にしてください!
英語長文
英語長文も同様に、共通テストやセンター試験のような形式で出題されます。
出題内容は、時事的な問題が多く、現代のニュースや社会風潮が取り上げられている傾向にあります。
問題レベルとしては、共通テストやセンター試験に比べると少し簡単または同程度ほど!
早い時期から英文や英単語に触れておくことが大切です!
古文
古文も上記と同様です。
しかし、近年の公務員試験では、出題がほぼありません。
出題されるかわからない問題に勉強時間を割くのは惜しいので古文はバッサリ捨てる方針でOK!
僕自身も古文の勉強は一切せずに試験に臨みました!
文章理解の重要性
公務員試験において文章理解は、数的処理の次に重要な科目です。
「文章理解は苦手だから、捨てようかな」このような思考は危険!
下記では、その理由を解説します。
出題数が多い
重要な理由の1つ目が出題数の多さです。
職種 | 出題数(現代文) | 出題数(英文) | 出題数(古文) | 計 |
国家一般職 | 6問 | 5問 | 0問 | 11問 |
国家専門職 | 6問 | 5問 | 0問 | 11問 |
国家総合職 | 4問 | 7問 | 0問 | 11問 |
特別区 | 5問 | 4問 | 0問 | 9問 |
地方上級全国型 | 3問 | 5問 | 1問(0もあり) | 9問 |
市役所A日程 | 3問 | 3問 | 1問(0もあり) | 7問 |
ご覧の通り、40点満点中6割以上(24点~)取れれば合格ラインとされている公務員試験において約10問ほど出題されています。
ここを落とすのはかなりもったいない!
逆にこの分野で点数を取れれば合格にグッと近づくわけです!
コツを掴めば満点を狙える
2つ目の理由が満点を狙える科目であること。
出題数が最も多い数的処理、この科目は正直、センスが必要な問題が出題されることが多々あります。
さらに苦手意識のある方も多く、安定して点数を取ることが難しい科目なんです。
数的処理を得点源にする勉強方法はこちらの記事を参考にしてみてください!↓
それに比べて、文章理解は解き方のコツさえつかめば十分満点を狙える科目です。
現に、文章理解は高得点を取っている受験生が多い!
しっかり対策をして、満点を狙っていきましょう!
最重要!!現代文5つの出題パターン
ここからは、現代文についてお話ししていきます。
実は、現代文には5つの出題パターンが存在します。
- 内容合致(出題頻度:★★★☆☆)
- 主旨把握(出題頻度:★★★★★)
- 要旨把握(出題頻度:★★★★★)
- 文章整序(出題頻度:★★☆☆☆)
- 空欄把握(出題頻度:★★☆☆☆)
現代文を解く上で、最も重要なのが出題パターンを把握すること。
この章を理解することが満点を取れるかどうかに大きく関わります!
必ず、何回も読み込んで理解するようにしてください!
それぞれ解説していきます!
内容合致
内容合致とは
「本文の内容と合致するものとして、最も妥当なのはどれか?」
このような設問です。
この設問が出てきたら内容合致だなと思ってください!
内容合致は、選択肢の中に本文中の文章がそのまま含まれていることが多く、その選択肢が正解になりやすいです。
ここを押さえておいてください!
主旨把握
主旨把握とは
「筆者の主旨として、最も妥当なものを選びなさい」
このような設問です。
「主旨」という言葉が出てきたら、主旨把握だなと思ってください!
主旨とは、筆者が読者に伝えたいことです。
詳しい解き方は、後述しますが「筆者は何を伝えたいのか」を常に意識して本文を読むようにしてください!
要旨把握
要旨把握とは
「本文の要旨として、最も妥当なものを選びなさい」
このような設問です。
「要旨」という言葉が出てきたら要旨把握と思ってください!
要旨とは、述べられた事の大事な筋、要点をかいつまんだ内容のことです。
主旨把握と間違われやすいので注意が必要です。
主旨は伝えたいこと(ピンポイントな部分)ですが、要旨は本文全体の要約のようなイメージ。
問題を解くときも、少し解き方が違ってくるので注意しましょう!
文章整序
文章整序は
次の文のあとに、選択肢を並び替えて1つの文にする場合、最も妥当なのはどれか?
このような設問です。
「選択肢を並び替える」問題であれば文章整序です!
接続詞や選択肢に出てくる単語などをうまく並び変えて、本文の流れに合うように文章を作っていく力が必要になります!
空欄補充
最後は空欄補充
次の文の空欄部分に当てはまるものとして、もっとも妥当なものはどれか?
このような設問です。
「空欄部分に〜」という言葉が出てきたら、空欄補充の問題だと思ってください!
本文の流れに合う、適切な接続詞や単語を選ぶイメージです。
そのため、接続詞の使い方や単語の意味などの知識が一定数必要になります。
これが最新!現代文の出題傾向
上記では、現代文における出題パターンを紹介しました。
実は、近年の公務員試験において現代文の出題傾向が変わってきたので紹介しておきます!
結論、内容合致の出題が少なくなり主旨把握・要旨把握の出題が多くなっている。
これは2024年度地方上級試験の現代文の出題パターンごとに見た出題数です。
分野 | 出題数 |
---|---|
内容合致 | 0問 |
主旨把握 | 1問 |
要旨把握 | 2問 |
文章整序 | 0問 |
空欄把握 | 0問 |
昔の公務員試験は、内容合致の問題(機械的に本文に書いてあるかどうかを照合するような問題)が多く出題される傾向にありました。
その理由として、公務員の業務内容に単純な照会、照合をする能力が必要とされていたからです。
しかし、近年の試験では主旨把握・要旨把握の出題が多くなっています。
その背景には、単純な照会、照合をする業務はAIやデジタルDXでカバーできるからですね。
だからこそ、近年の文章理解は、著者の主張や文章の趣旨を求める主旨把握・要旨把握の出題が多くなっているんです。
【問題パターン別に解説】文章理解の解き方のコツ!
ここからが本題!
満点を取るための文章理解(現代文)の解き方を問題パターン別で紹介していきます!
内容合致【本文に書かれていることを選択肢から見つける】
内容合致の問題を解くポイントは
本文に書かれている内容を選択肢から見つける
ここに尽きます。
上記でも説明した通り、内容合致は正解の選択肢が本文中に書かれているケースが多いです。
そのため、本文中に書かれている内容が選択肢にあるかを照合するだけで解くことができます。
設問に「本文の内容と合致するもの〜」という言葉が出てきたら、このポイントを意識して説いてみてください!
主旨把握【筆者が一番伝えたいことを読み解く】
主旨把握を解くポイントは
筆者が一番伝えたいこと(部分)を読み解く
・何度も出てくる言葉、キーワードはチェック!
・具体例よりその後に出てくる抽象的な例が正解になりやすい!
ここが重要です。
そもそも、主旨とは「物事や話、文章の中心となる事柄」のこと。筆者がみなさんに文章を通して伝えたいことになります。
なので、本文中では繰り返し何度も出てくる単語や文章が重要になってくるわけです。
さらに、具体例だと伝わる人もいれば伝わらない人も出てきますよね。より多くの人に伝えるには、具体より抽象的な例の方が伝わりやすいわけです。
(ドラゴンフルーツというより、赤い果物といった方がイメージしやすいですよね。)
設問に「筆者の主旨として〜」という言葉がでてきたら、上記ポイントを意識して説いてみてください!
要旨把握【本文の流れを押さえよう!】
要旨把握を解くポイントは
本文の流れが記載されている選択肢を見つける
ここが重要です。
よく主旨把握と要旨把握を同じ感覚で説いてしまう人がいるのですがこれはNG!
主旨と要旨の違いですが、主旨とは筆者の主張(部分)なのに対して、要旨とは述べられた事の大事な筋。要点をかいつまんだ内容(全体)になります。
そのため、主旨把握のような筆者の主張ピンポイントの選択肢ではなく、本文の流れや構成がまとまっておりかつ筆者の主張が入っているような選択肢が正解になりやすいです。
設問に「本文の要旨として〜」という言葉がでてきたら上記を意識して説いてみてください!
主旨把握との選択肢の選び方の違いが体感できるはずです!
文章整序【文章の流れを意識する!】
文章整序の問題を解くポイントは
文章の構成、流れを意識すること
そもそも分かりやすい文章とは、相手に伝わりやすいような流れや構成で作りこまれているものです。
新しい情報がパッと出てくることは絶対にありません!本文中のどこかしらで事前にその情報に触れられた状態で出てきます。
そのため、選択肢を本文の流れに合うように並び替えるには
- 本文中で事前に触れられている情報(情報A)を探す
- 情報Aが出てくる選択肢を見つける ←これが並び替えの1番目!
- 情報Aの選択肢中に出てくる情報(情報B)を探す
- 情報Bが出てくる選択肢を見つける ←これが並び替えの2番目!
この①~④を繰り返すだけ!(情報のリレーのようなイメージです。)
文章整序の問題を解く際には、流れを意識して解いてみてください!
※内容の似た選択肢が出てくる場合もあります。その際は、接続詞や前後の文のつながりを意識してみてください。
空欄補充【空欄前後の文章に注目!】
空欄補充を解くポイントは
空欄前後の文章関係と単語の意味を理解すること
意識すべきは、文章整序と似ていて、「文章の流れ」です!
文章には必ず流れがあり、その流れは人に伝わりやすいように作られています。空欄補充の問題を解く際には、そこを活用します。
文章整序で説明した通り、新しい情報がパッと出てくることは絶対にありません。必ず、その前後に説明があるはずです。
文章の流れと空欄前後の文章を読み込んで選択肢の中から一番近いものを選ぶ!
これが、空欄把握のポイントです!
【現代文】解く手順を解説!
ここからは、現代文を解く際の手順を解説していきます!
流れは以下の通りです。
- 設問を読み、パターンを把握する
- 選択肢を読む
- 本文の段落ごとに読む
- 選択肢の正誤を1つずつ検証する
設問を読み、パターンを把握する
上記でも述べたように、文章理解には5つの出題パターンがあり、それぞれによって答え方が異なります。
まずは、今解いている問題が
- 内容合致
- 主旨把握
- 要旨把握
- 文章整序
- 空欄補充
どの出題パターンに当てはまるのかを設問を読んで確認するようにしましょう!
選択肢を読む
次に、選択肢を読む!
本文を読む前に、選択肢をはじめに読むメリットは、本文の内容がある程度理解できることです。
(しっかりと読み込む必要はなく、サッとでOK!読み込みすぎて、変な先入観を持つのはNG!)
さらに、本文を読み進める中で選択肢の箇所に気づきやすくなり、効率的に問題を解くことができるようになります!
本文の段落ごとに読む
1段落に1主張 これが典型的な文章のパターンです。
段落ごとに著者の主張を読み取っていく事で、全体の主張が見えやすくなります。また、段落ごとの短いエッセンスで読むことで、集中力も切れにくく後から読み返すことも減ります!
よくあるのが、一度本文をよむ → 選択肢をみる → また本文を読み返す です。時間の無駄になるので効率的に読み解いていきましょう!
選択肢の正誤を1つずつ検証する
最後に、選択肢を1つずつ読み正誤を確認していきます。
近年の公務員試験の傾向として、わざと正解っぽい選択肢を含ませる問題が増えています。
選択肢の中から特徴的なキーワードや言い回しを見つけ出し、本文中の前後を確認!
必ず、根拠をもって正誤を判定するようにしましょう。
なんとなくではダメです!
【満点を狙え!】文章理解の勉強方法 4選
ここまで、現代文の効果的な解き方を解説してきました。
ここからは、文章理解を勉強する際のポイントをご紹介していきます。
ポイントは以下の4つ
- 筆者の伝えたいことを要約しながら解く
- 設問に対する目の付けどころを確認する
- 復習は新しい問題を使う
- 時間を測りながら解く
筆者の伝えたいことを要約しながら解く
文章理解の解き方の部分でも解説した通り、文章理解において最重要ポイントは著者の伝えたいことを理解することです。
日ごろの勉強時から、この部分を意識しておくことで問題を解くスピード、正答率がグンっと上がります!
必ず、1問ずつ意識しながら解くようにしましょう。
設問に対する目の付けどころを確認する
対策段階では、問題の正誤よりも著者の主張・設問に対する目の付け所は適切であったか、ここが重要です。
各問題パターンごとの設問に対する重要箇所を見つけるクセがつけば、自ずと正答率は伸びてきます。
ここができるようになると自分で問題をコントロールする感覚が身に付き、かなり楽に問題が解けるようになるはずです。
答え合わせをする際には、必ず確認するようにしてください!
復習は新しい問題を使う
一度解いた問題は、解答や解説を覚えてしまっているものです。意識していなくても、案外前回の解説に引っ張られている可能性があります。
特に文章理解などの科目は「未知の問題に対応できる対応力」を見極めるという作成者側の意図があります。
復習をする際は、解き方を意識して新しい問題にチャレンジしてみましょう!
得点が取れていない人は、意外と陥りがちな部分かもしれません!
時間を測りながら解く
模試を受けてみるとわかりますが、公務員試験の1番の難所が「時間との戦い」です。
文章理解は時間がかかる問題のうちの1つ。
時間を意識せずに問題を解くと他の問題に支障が生じます。
どの科目にも言えますが、問題を解く際は、必ず時間を意識して解くようにしてみてください!
僕は「3~4分で解く!」ことを意識してました!
まとめ【文章理解は満点を狙える!】
本日は、文章理解(現代文)の解き方、勉強方法を解説しました。
- 現代文には5つの問題パターンがある
- 問題パターンごとに解答するべき内容に特徴がある
- 意識するべきは設問に対しする目の付けどころである
文章理解は解き方のコツさえつかめば、必ず高得点を狙える科目です!
この記事が、文章理解のコツを掴むきっかけになると嬉しいです!
本日も最後までご覧くださりありがとうございました!
✔公務員試験を始めて受ける方へ!公務員のなり方と就活の流れを解説してます!↓
✔公務員予備校で悩んでいる方へ!おすすめ公務員予備校を解説してます!↓
コメント