
受験案内に職務基礎力試験(BEST)って記載があるんだけど教養試験と何が違うの?

職務基礎力試験(BEST)の具体的な対策方法が知りたい!
こういった悩みを解決する記事を用意しました。
近年の公務員試験は、受験者数の減少から社会人や民間企業へ就職を考えている学生など、さまざまな背景を持った方が受験しやすいような試験内容になっていることが多いです。
その代表例が
- SPI3
- 職務基礎力試験 など
しかし、職務基礎力試験は令和6年度から始まった試験であるため、試験内容や具体的な対策方法が情報として出回ってないんですよね。
そこで本記事は、実際に職務基礎力試験を受験した受験生から聞いた、生の情報をもとに職務基礎力試験の概要から対策方法までをまとめました。
実際に話を聞いてみて、対策の方向性を間違えると合格はかなり難しいかなと感じます。
職務基礎力試験を受ける方は必ず最後までご覧ください。
職務基礎力試験(BEST)とは?

まずは、職務基礎力試験(BEST)の概要を押さえておきましょう。
職務基礎力試験とは、日本人事試験研究センターが作成している試験問題で
公的部門の職員として職務遂行に必要な能力の検証
が行えるものと言われています。
今までは「社会人基礎試験」や「市役所新教養試験Light」などと言われていたものが、この職務基礎力試験に統合されたイメージです。
また、職務基礎力試験は
- 職務基礎力試験(BESTーA)
- 職務適応性検査(BESTーP)
から構成されており、対策が必要になるのが、職務基礎力試験(BESTーA)です。
日本人事試験研究センターのホームページには、受験に備えての特別な準備・勉強の必要はないと書かれていますが、対策をしないとかなり痛い目をみます。
この辺りは後ほど詳しく解説します!
主な出題内容
職務基礎力試験(BEST)の主な出題内容は以下の5つです。
- 地方行政への関心と理解
- 文章を性格に理解し、事務を円滑に遂行する能力
- 論理的に思考し、判断する能力
- 現状や統計等の資料を分析し、課題を発見する能力
- 国内外の社会情勢への理解と新たな課題に対応するための基礎知識
解答時間:60分
出題数:60問
※各分野の出題数は明記されていないので不明
これだけ見ると、どんな問題が出るのか、どんな対策が必要かわかりませんよね。
各分野の対策方法は後ほど詳しく解説します。
現在は、この5つの分野から出題されるんだと理解しておいてください!
従来の公務員試験との比較
より具体的にイメージしやすいように、以下の3つの試験形式と出題内容を比較していきます。
- 一般教養試験
- 社会人基礎試験
- 市役所新教養試験Light
【一般教養試験】

【社会人基礎試験】

【市役所新教養試験Light】

このような形で各分野が対応しています。
また、日本人事試験研究センターのホームページには「市役所新教養試験Light」の出題形式をベースに職務基礎力試験が作られたとの記載もあります。
「市役所新教養試験Light」とはかなり出題形式が類似している試験といえますね。
職務基礎力試験(BEST)の対策方法

全体の概要がわかったところで、具体的な対策方法に入っていきます。
受験生からの情報をもとに、合格するための対策は以下の3つです!
- SPI3の言語、非言語対策
- 一般教養試験の社会科学
- 一般教養試験の時事対策
職務基礎力試験の5つの出題分野とそれぞれの対策方法を解説していきます!
地方行政への関心と理解
この分野は、一般教養試験の社会科学の対策を行うのが良いです。

比較するとわかるように、出題分野がかなり似ていますよね。
そのため、対策は一般教養試験の社会科学がおすすめです!
また、この分野を勉強するにあたりおすすめの問題集は、寺本康之さんのザ・ベストハイパー社会科学です。
職務基礎力試験は、一般教養試験よりも一般常識的な問題の出題が多いです。
そのため、深く学ぶよりかは浅く広く勉強ができる参考書・問題集が向いています。
その点、寺本康之さんのザ・ベストハイパー社会科学は、要点がかなりスッキリまとめられているためおすすめです。
一般教養試験の対策にも活用できるので、気になる方はチェックしてみてください!
文章を性格に理解し、事務を円滑に遂行する能力
この分野は、SPI3の言語分野の対策を行うのが良いです。

ここもかなり出題例が似ていますよね。
職務基礎力試験に特化した問題集が少ないため様々な問題に触れることが難しいのが現状です。
しかし、SPI3の問題集であれば類似問題を数多く解くことができます。
実際に受験した方も、SPI3の言語分野対策をしておくことで点数を取ることができたと言っていました。
問題に慣れるという観点からも、SPI3の言語分野対策を進めていくのがベストです!
おすすめの参考書はこちらにまとめているのでぜひご覧ください!
論理的に思考し、判断する能力
この分野は、SPI3の非言語分野の対策を行うことをおすすめします。

職務基礎力試験は、60分60題が出題されます。
単純計算で1問1分で解く必要があるんですね。
よって、一般教養試験の数的処理のような複雑な問題は出にくいと考えられます。
もちろん、数的処理の対策ができていれば問題ないですが、そこまで勉強時間が取れない方は、SPI3の非言語分野の対策を進めていきましょう!
がっつり対策したい方は、こちらの参考書・問題集をご覧ください!
現状や統計等の資料を分析し、課題を発見する能力
この分野は、SPI3の非言語分野の資料解釈・図表からの読み取り対策が良いです。

一般教養試験の資料解釈を対策ことでも対応できますが、問題によっては難易度が難しすぎる可能性があります。
職務基礎力試験は1問1分の計算であるため、より単純なSPI3の非言語対策が良いわけです!
国内外の社会情勢への理解と新たな課題に対応するための基礎知識
この分野の対策は、一般教養試験の時事対策がおすすめです。

実際の受験生にも聞きましたが、この分野は時事に関する問題が出題されたとのこと!
また、時事対策をしていたから点数が取れたと言っていたので、一般教養試験の時事対策を進めていきましょう!
おすすめの参考書・問題集はこちらにまとめています!
無料で勉強できる方法も載せているのでぜひ、一度ご覧ください!
職務適応性検査とは?

職務適応性検査とは、いわゆる性格検査のことです。
特別な対策は必要なく、ただ質問に答えていくだけの試験になっています。
以下に、質問例題をのせておくので確認しておいてください!

回答時間の割に、質問数が多いため直感的に素早く答えていくようにしましょう!
【Q&A】よくある質問

- Q合格点は何点ですか?
- A
その年の受験者の平均点や自治体によって足切りの点数などは様々です。
そのため、明確には答えられませんが6〜7割は確実にとっておくべきかなと思います。
理由は
- 一般教養試験より難易度が落ちる
- 一般教養試験の対策をしている人が併願として受ける可能性がある
この2点です。
上記、理由から考えると平均点が上がることが想定されます。
そのため、確実性を担保する意味でも7割を目指した方が良いと考えます!
- Q職務基礎力試験の攻略方法は?
- A
1次試験「筆記」の突破はもちろん大切ですが、意外と忘れがちなのが面接対策です。
社会人枠などの試験区分は面接試験に比重が置かれていることが多いです。
また、職務基礎力試験などの簡易型試験を導入する自治体は、人物重視で採用する傾向があります。
面接対策も十分に行うことで合格率はグッと上がってきます。
- Q職務基礎力試験と一般教養試験の見分け方は?
- A
受験案内に「60分:60題」と記載があれば、職務基礎力試験(BEST)で間違いないかなと思います。
他の試験形式は以下の通りです。
- 一般教養試験「100分〜150分:30〜50題」
- 社会人基礎試験「90分:75題」
- 市役所新教養試験Light「75分:60題」
よって、「60分60題」と記載があれば職務基礎力試験(BEST)と考えて良いと思います!
まとめ

本日は、職務基礎力試験について全体像や対策方法を解説しました。
- 職務基礎力試験は、令和6年度から開始された新しい試験形式
- 対策のメインはSPI3、社会科学、時事問題をメインに行う
- 職務適応性検査は性格検査であるため対策は不要
職務基礎力試験は、対策方法を間違えてしうまうと合格が難しくなります。
また、新しい試験形式のため対策方法について詳細な情報はあまり出回っていません。
ぜひ、この記事を何度も読み直して対策を立ててください!
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