社会科学で点数を取るにはどんな方法で勉強するべき?
教養試験のみでしか使わないけど勉強は必要?
専門試験の内容と被るって聞いたけど本当?
このような悩みをすべて解決する記事を用意しました!
公務員試験における「社会科学」は出題数が多い科目TOP3に入っています。
社会科学で点数を取ることができれば合格にグッと近づくわけですね。
そこで、この記事では社会科学を攻略するために
- 教養のみ試験のメリット、デメリット
- 社会科学が重要科目である理由
- 社会科学の出題範囲
- 社会科学の勉強方法
- 社会科学のおすすめ参考書
- 専門試験を受ける場合のおすすめ対策方法
これらを全て解説します!
この記事を読めば、社会科学で点数を取るためのノウハウが身につきます!
ぜひ最後までご覧ください!
公務員試験の「教養のみ」受験とは?
公務員試験の中には、専門試験がなく「教養科目のみ」で受験できる区分があります。
- 地方公務員の初級試験
- 地方公務員の中級試験
- 一部の国家公務員試験
「教養科目のみ」での試験は、勉強の負担が減るメリットがある一方、合格に必要な基準が一定以上求められるため、対策が不十分だと合格が難しくなるデメリットもあります。
また、試験区分が限定されるため、選択の幅が狭まる、面接重視の試験傾向になる点にも注意が必要です。
この章では「教養科目のみ」の試験概要と特徴について詳しく解説します。
「教養のみ」受験のメリット
教養のみで受験するメリットは以下の2点です!
それぞれ解説していきます。
試験科目が少ないため準備がしやすい
「教養のみ」試験は、専門試験があるものに比べて学習内容が限定されています。
分野(教養試験のみの場合) | 科目 | |
---|---|---|
教養試験 | 数的処理 | 数的推理・判断推理・空間把握・資料解釈 |
文章理解 | 現代文・英語長文 | |
社会科学 | 政治・法律・経済・社会 | |
人文科学 | 世界史・日本史・地理・思想 | |
自然科学 | 数学・物理・化学・生物・地学 | |
専門試験 | 職種に応じて、大学等で学ぶ専門的な知識が問われる科目 ※さらに追加で10〜15科目の勉強が必要 |
そのため、効率よく準備を進めることが可能です。
特に
- 働きながら公務員を目指す
- 育児をしながら公務員を目指す
- 短期間で公務員試験に挑む
こういった方にとっては、負担が少なく計画的な勉強がしやすい区分と言えます!
専門的な知識が不要
社会科学の分野は、ニュースで取り上げられるような経済や憲法、法律など知識が必要です。
専門試験になるとより具体的で実践的な問題が出題されます。
正直、専門試験の範囲を1から勉強するのはかなり負担が大きい。
しかし、教養試験のみであれば、専門的な知識は必要なく、政治、法律、経済などの基礎的な知識だけで対応できます。
時事や一般常識に触れることが多く、専門的な勉強をしてこなかった人でも点数が取りやすいのもメリットの1つです!
「教養のみ」受験のデメリット
「教養のみ」の区分ってかなり魅力的!!
一見、いいように見えるけどデメリットもあるから注意して!
教養のみで受験するデメリットは以下の2点です。
それぞれ解説していきます。
倍率が高い
教養のみの試験は勉強の負担が少ないことから、受験者数が多くなる傾向にあります。
そのため、倍率が高くなる可能性があるんです。
また、専門試験がない分、高得点が求められるためしっかりと対策を行う必要がある点も注意しましょう。
面接重視の採用傾向になる
教養のみの試験では、面接重視での採用傾向になることが多いです。
理由としては、教養試験のみの場合、筆記試験で差がつきにくいからですね。
そのため、面接対策をより重視して行う必要があります。
社会科学が重視される理由
教養試験において社会科学はなぜ重要なの?
前章では「教養のみ」受験のメリット・デメリット・全体像をお伝えしてきました。
ここからは、教養試験における社会科学の重要性についてお話しします。
いきなりですが「社会科学は早くから手をつけておいた方が良い」と言われたことはありませんか?
その理由は、以下の3点です。
- 出題数が多い
- 業務をおこなう上で必要な知識
- 面接や論文試験でも必須な知識
それぞれ解説していきます。
出題数が多い
社会科学は教養試験の中で出題数が多いTOP3の科目に入っています。
表
筆記試験の合格には6〜7割ほど点数が必要。
出題数の多い社会科学を攻略できれば、合格が一気に近づくわけですね。
逆に、社会科学で点数が取れないとなると筆記試験の突破が難しくなる。
社会科学が重要と言われる理由は、出題数の多さにあるわけです。
業務をおこなう上で必要な知識
公務員は憲法や法律など社会的なルールを扱う職業のため、政治や経済についての知識が必要です。
そのため、国や地域の経済状況・法制度などを理解していないと、仕事にならないわけです。
公務員試験はあくまで採用試験。
試験に合格するためだけではなく、働く上でも素養があるか見極めるための科目でもあるんです。
面接や論文試験でも必須な知識
社会科学は、社会課題や時事問題への理解も問われます。
環境問題、福祉関係、人口減少など、公務員は向き合う社会問題が多い業種です。
これらの知識を持つことで、実際の業務でも適切な判断を下すための素養があると評価されます。
また、こういった時事の知識は論文試験や面接試験でも必要不可欠です。
今般、人物重視(論文や面接の配点が高い)の採用傾向にある公務員試験においてはかなり重要な科目になるわけです。
社会科学の出題範囲と頻出テーマ
社会科学で出題される分野は以下の4つです。
科目 | 頻出テーマ |
---|---|
法律 | ・法の下の平等 ・表現の自由 ・信教の自由 ・学問の自由 ・国家、内閣、裁判所 |
政治 | ・選挙制度 ・地方自治法 ・各国の政治制度(アメリカ・中国・イギリスなど) ・国際機構(ASEAN・EUなど) ・国際政治(冷戦・国連など) |
経済 | ・需要、供給曲線 ・市場の失敗 ・財政の機能 ・財政政策 ・金融政策 |
社会 | ・社会問題(少子高齢化、環境問題など) ・法改正 ・国際政治(サミット、国際会議、大統領選など) ・経済、財政(消費税引上げ、国の予算、財政政策など) ※基本は時事問題 |
近年の社会科学の出題傾向として社会分野(時事問題)の比重が高まりつつあります。
令和4年度から国家公務員試験の教養試験では、知能分野(社会科学、人文科学、自然科学)がすべて、科目に関連した時事問題に統一されました。
地方の公務員試験でも令和4年度は12問中6問が時事的な問題になっています。
国家公務員試験の改正に伴い、地方公務員試験も時事中心の出題傾向に変わる可能性は十分考えられます。
社会科学の対策はかなり重要と言えますね!
社会科学で安定して点数を取るための勉強方法
暗記の科目だから演習問題を繰り返し解けばいいんでしょ?
問題演習だけだと安定して点数を取ることはできないよ!
ここからは、社会科学で安定して点数を取るための勉強方法を紹介していきます!
前述した通り、社会科学は教養のみで受験する人と専門試験も受験する人で勉強方法が異なります。
そのため、以下では「教養試験のみで受験する場合」「専門試験を受ける人の場合」に分けて解説していきます。
教養試験のみで受験する人の場合
教養試験のみで受験する人の場合は
ことをおすすめします。
なぜなら、法律や政治、経済などは、背景や歴史的な流れを理解していないと確実に問題を解くことができないからです。
みなさんよく考えてみてください。
演習問題を中心に暗記で対策した場合、暗記したその問題には対処できると思いますが、少し捻った問題や違う角度から質問された問題などは、対処することができると思いますか?
表面的な知識だけではなく、その背景や成り立ちなどを理解して初めて応用的な問題が解けるようになるはずです。
そのため、初めて政治や経済を勉強するという人は、講義形式でわかりやすく解説されている参考書を選ぶようにしてください!
おすすめの参考書は次の章で紹介します。
専門試験を受ける人の場合
基本的に社会科学の勉強は必要ありません。
というのも、専門試験(ここでは事務職・行政職の専門試験をいう。)と社会科学の出題範囲は多くが被っています。
さらに、専門試験はより深い知識が必要になるので専門試験の対策をしていれば自ずと社会科学が解けるようになっているはず!
しかし、まったく社会科学に触れないというのも不安ですよね。
そんな方は、講義系の参考書ではなく問題演習中心の参考書を解いてみてください!
専門試験を勉強しているのであれば、十分に解けるようになっているはずですし、解説を読むだけで理解できるはずです!
専門試験を受ける人におすすめの社会科学の参考書も次章で紹介しますね!
社会科学の対策に役立つおすすめの参考書・教材紹介
参考書選びは自分にあったものを選べるかどうかで合否が変わります。
実際に、僕のInstagramのフォロワーさんでも参考書を変えただけで一気に点数が伸びた方が多くいます。
そこで、社会科学だけでも10冊以上試した僕がおすすめの参考書をまとめたのでこちらを見てみてください!
この章では「唯一選ぶとしたらこの1冊!」と自信を持ってお勧めできる良書を紹介しますね!
【教養のみの受験生向け】選ぶらなこの参考書
僕が、唯一、社会科学の参考書を選ぶとしたら社会科学ザ・ベスト ハイパーを選びます。
理由は上記の通り!
社会科学は4分野ありますが、本書は1冊ですべての分野をまかなえるほど充実しています。
著者である寺本先生は公務員試験業界ではかなり有名で解説がわかりやすい!
初めて社会科学を勉強するという方はぜひ、試してみてください!
【専門試験を受ける受験生向け】選ぶならこの参考書
専門試験を受ける人が社会科学の勉強をするのであれば、スーパー過去問ゼミがおすすめです!
理由は上記の通り!
心配点である解説の部分ですが、専門試験の勉強をしているのであれば、問題なく理解することができます。
「社会科学にも触れておきたい!」
「確実に点数を取りたい!」
という方は試す価値ありです!
より効率的に学ぶならここ一択!
前述した通り、社会科学は出題範囲がかなり広いです。
そのため
「独学では大変だ」
「勉強する時間がない」
という方もいらしゃると思います。
また、専門試験を受ける方も同様、さらに勉強範囲が広がりますし、より深い理解が必要になります。
そこで、専門試験を受けるという方はオンライン講座を活用するのも1つの選択肢です!
上記、講座は公務員試験業界でもかなり有名な「寺本先生」が専門試験の講義を担っています。
講義内容はわかりやすく、初めて政治や経済を学ぶ人でも理解しやすい内容になっているので
「独学での対策が不安」
「どの範囲を勉強したらいかわからない」
「確実に合格率を上げたい!」
という方は検討してみてください!
社会科学に強い受験生になるための勉強スケジュール例
前述した通り、社会科学は勉強するべき範囲が膨大です。
そのため早くから対策することを僕は推奨しています。
そこでこの章では、3ヶ月・6ヶ月で社会科学をマスターする勉強スケジュール案を紹介します。
【3か月で完成】社会科学の学習スケジュール案
ここではザ・ベストハイパー・スーパー過去問ゼミを用いて対策する場合を想定します。
1ヶ月目
ザ・ベストハイパーを1日2〜3分野実施しましょう!
このペースで進めていくと、1ヶ月で2周ほどできるはずです。
はじめはわからないことが多いと思いますが、解説を1つずつ丁寧に理解して覚えるようにしてください!
2ヶ月目
初めの半月でザ・ベストハイパーを1周(合計3周)
残りは、ザ・ベストハイパーで暗記した知識を使って、スーパー過去問ゼミ(実践問題)を解いていきます。
覚えた知識をつなげるイメージで問題を解き進めてみてください!
3ヶ月目
スーパー過去問ゼミをメインに問題演習を繰り返します。
スーパー過去問ゼミを解き進める中で
- くり返し間違う問題
- 苦手だなと感じる分野
- 知識が不足している分野
これらの範囲を随時、ザ・ベストハイパーで暗記し直してみてください!
これで社会科学は完成です!
【6か月で完成】社会科学の学習スケジュール案
続いて6ヶ月と比較的、時間に余裕がある場合を想定した勉強スケジュール案をお示しします!
今回も、ザ・ベストハイパー、スーパー過去問ゼミを想定します!
1ヶ月~3ヶ月目
この3ヶ月間はザ・ベストハイパーを1日1分野ずつ暗記していきます。
比較的、時間に余裕があるため社会科学だけではなく、数的処理や文章理解などの科目にもしっかり取り組むようにしてください!
4ヶ月~5ヶ月目
スーパー過去問ゼミを解きながら
- くり返し間違う問題
- 苦手だなと感じる分野
- 知識が不足している分野
これらの範囲を随時、ザ・ベストハイパーで暗記し直します。
6ヶ月目
スーパー過去問ゼミで
- くり返し間違う問題
- 苦手だなと感じる分野
- 知識が不足している分野
これらの範囲のみに絞って問題演習、ザ・ベストハイパーでの暗記を繰り返していきます。
これで社会科学は完成です!!
まとめ
本日は、社会科学の勉強方法、具体的な勉強の進め方について解説しました。
- 社会科学は出題数が多い
- 論文や面接試験の合格にも必須な科目
- 講義形式で読み進められる参考書を選ぶ
この記事で示した、対策方法で進めていけば間違いなく点数は伸びてきます!
何度も記事を読み返し、合格を掴み取りましょう!
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