みなさん、こんにちはぽん吉です。
本日は、保健師の就職先で都市部か地方どちらが良いのかをメリット、デメリット踏まえて解説していきます。
就職先で悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
本日の内容は以下の通りです。
行政保健師の働き方
まずは、行政保健師の働き方を押さえておきます。
行政保健師の働き方は大きく分けて2つあります。
・地区担当制
・業務分担制
大学の授業や実習、自治体のホームページなどで見たことや聞いたことがあるかもしれません。
また、大学の講義では良く地区担当制の話が多いように思いますが、それぞれにメリット、デメリットがあるのでそれぞれ解説していきます。
地区担当制
まずは地区担当制からお話していきます。
みなさんは、大学で保健師は地域全体をみて保健活動をしていく事が魅力だと習っていると思います。
そのイメージで行くと、まさに
地区担当制
この働き方に該当します。
地区担当制というのは、〇〇地区の保健活動すべてを受け持ち、対応していく方法のことで
例えば、〇〇地区の母子保健から感染症発生時の対応、健康診断や高齢者の訪問など多岐にわたって行います。
地区担当制のメリットは、なんといっても
地域全体を様々な視点からみれること
これにつきます。
担当地区の様々な保健活動を通して、その地区の強みや弱み、人的資源や健康問題など様々な角度から地域をみれるため
まさに、公衆衛生看護学における保健師の定義に合致する THE・保健師 といった感じです。
逆にデメリットは、
担当地区すべてをみるため業務過多になりやすい
専門性が身につきにくい
などがあげられます。
↓保健師の定義などは以下のサイトにまとめていますので見てみてください!
業務分担制
では、業務分担制とはどのような働き方なのでしょうか?
業務分担制とは、字のごとく
各分野の業務を分担して保健活動を実施していくこと
です。
例えば、地区担当制であれば母子保健から感染症対応、成人保健、障がい者への保健活動など一括して行うのに対し
業務分担制では、母子保健は母子保健の担当、感染症対応は感染症対応など業務ごとに担当を決めて活動をしていく働き方です。
業務担当制のメリットは、
専門性を高めることができる
ここが最大のメリットだと思います。
大学では、この部分は中々勉強する機会がないところだと思います。
そして、保健師と言えば地区担当制でしょ!と思っている方も多いと思います。
確かに、地区担当制の方が地域全体をみて保健活動につなげていくことができると思います
しかし、業務分担制は1つの業務に集中できるため、
・業務負担の軽減
・専門性を高めて保健師としてのキャリアアップを促進できる
といったメリットもあるんです。
逆にデメリットは、
地域全体をみて保健活動につなげる視点を持ちにくい
ことがあげられます。
地区担当制 VS 業務分担制
では、地区担当制と業務分担制どちらが良いのでしょうか
まずは、それぞれのメリット・デメリットをおさらいします。
地区担当制 | 業務分担制 | |
---|---|---|
メリット | ・地域全体をみて保健活動につなげ ることができる | ・業務負担の軽減 ・専門性を高められる |
デメリット | ・担当地区全てをみるため業務過多 になりやすい ・専門性が身につきにくい | ・地域全体をみて保健活動につなげ る視点が身につきにくい |
これは、良い悪いではなく考え方の違いかなと思います。
地域全体をみて保健活動がしたいというのであれば、地区担当制を採用している自治体を
保健師としてのキャリアを上げて専門性を上げていきたいという考え方の人は業務分担制の自治体を選ぶのが良いと思います。
また、人口の多い少ないによって、業務分担制にしないと回らないといった自治体もあるみたいです。
それに、業務分担制のなかで地区担当を決めて保健活動を行うような
業務分担制と地区担当制の併用を行っている自治体もあります。
どちらが良い悪いではなく自分自身の保健師としてどういったキャリアを歩みたいかで決めるのが良いと思います。
ちなみに、僕のおすすめは、業務分担制と地区担当制の併用です。
この働き方は、お互いのメリットを取り合い、デメリットを補い合ったものだからです。
専門性を高めつつ、地域全体の保健活動につなげていく視点を養う
まさに、いいとこどりの働き方です!
さいごに
本日は、地区担当制と業務分担制のメリット、デメリットを解説していきました。
大学では主に地区担当制をメインに習うかなと思いますが、業務分担制という働き方もあるので
頭の片隅にでも置いておいてもらえると嬉しいです。
また、地区担当制は地方の自治体に業務分担制は都市部の自治体に多いです。
就職先を決める際に、参考にしてみてください。
以下に、地区担当制の効果を示した成果結果のURLを載せておきます。
読んでみると、勉強になると思います。
それでは、また!
【文献】↓
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